田中 |
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ポスターのデザインは矢吹申彦先生にお願いしました。実行委員は、舟橋全二先生、福井真一先生、信濃八太郎さん。会期中の3月28日(土)には、「墨汁大喜利」といって、会場から出たお題にイラストレーターが楽描きで答えるという企画もあります。本当に面白い展覧会になりそうで、非常に楽しみにしています。会場の松屋さんも協力的なんです。 |
安西 |
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松屋では、東京イラストレーターズ・ソサエティの展覧会を最初2回やったんですけど、その後断られていたんですよね。だから、今回は銀座に戻れて皆嬉しがってますよ。 |
田中 |
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「墨一色展」は、「墨汁でこんなことができる、墨汁は書だけに使うわけでない」という弊社からのメッセージでもあり、この主旨にご賛同いただいたイラストレーターの先生方には大いに感謝しております。先生方の作品が開明のどの墨汁で描かれたのかを、お名前の脇に表示いたします。 |
安西 |
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「墨一色展」には、額に入ったイラストレーションの他に、掛け軸、扇子、卓上の屏風、色紙など装丁に凝ったものが多いようですね。 |
田中 |
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はい。イラストレーションの掛け軸はタペストリー感覚で、短めに表具しましたので、洋風のお部屋などに飾っても素敵だと思います。軸が60本以上もあるので、圧倒されるでしょうね。先生方から「落款を押しても良いか?」など色々なお問い合わせがあり、改めて先生方の拘りがうかがえて感激しました。 |
安西 |
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イラストレーターは工夫が上手なんですよ。
東京イラストレーターズ・ソサエティは、220名ほどのイラストレーターズの集まりで、年に何回か展覧会をやるのですが、ふつうイラストレーションは色をつける作品が多いので、今回の「墨一色展」のように、黒と白の世界というのは珍しい。そういう意味でも画期的で注目すべき展覧会になると思います。皆さん是非見にいらしてください。 |
安西 |
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今一家に一個くらい墨汁はあるのかな? |
田中 |
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お子さんがいる家庭はあると思います。 |
安西 |
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まぁマジックとか筆ペンとか出てきたからね。開明万年毛筆はベタを塗る時にいつも使っているのです。先を0.1〜0.2mmちょっと切ってね。そうするとはみ出さないんですよ。とがりすぎてると横に出ちゃうんで。こういうのは使ったことがない人だとわからないもので、使っていて気づいたのです。 |
田中 |
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ホント、お描きになっている方でないと出ない意見ですよね。万年毛筆は文字を書くように作っているんですけど、スケッチに持って行かれる方も多いので、ちょっと切った穂先がいいかもしれないですね。 |
安西 |
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マーカーでもとがっているのとそうでないのと2種類あるしね。ドイツ文字もこういうので書いているんですよ。先がとがっていないと明朝体を書くのには無理です。明朝体は縦が細くて、横が太いでしょ。 |
田中 |
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貴重なご意見ありがとうございます。今後の商品開発の参考にさせていただきます。 |
安西 |
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それにしても、こういう対談は本当に嬉しいですね。巨人ファンが長島茂雄と対談するようなものでしょ。そう考えるとすごいよね。 |
田中 |
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いえいえ、こちらこそ光栄です。本日はありがとうございました。そして「墨一色展」よろしくお願いします。 |